高浜市で開催される「菊まつり」はご存じですか。愛知県高浜市で毎年行われるイベントは今年で16回目を迎えます。秋を代表する「菊の花」をテーマに、人形小路一帯が盛り上がります。散歩すれば、菊の香りに包まれますよ。
菊まつりの開催地
開催日/ 2024年11月2日(土)~10日(日)
開催時間/ 期間中イベント盛りだくさん
名鉄吉浜駅から人形の寺・柳池院と宝満寺を巡る800mの散歩道です。イベント期間中は名鉄吉浜駅周辺に臨時駐車場が設けられますので、お車でお越しの方はご利用ください。
菊職人が在籍する高浜市
「菊人形づくり」は江戸時代に誕生し、明治・昭和の時代には全国各地で菊人形展が開催されるほど流行りました。このときに活躍したのが吉浜ゆかりの職人さんたち。多い時は職人5人がワンチームを作り、6チームで犬山、岐阜、福井の武生、大阪の枚方、北は北海道、南は鹿児島へ飛び回られていたそうです。
娯楽の多様化で現在は菊職人さんの数は減りましたが、貴重な技術を後世に残すべく、高浜市は高浜市指定無形文化財に指定しています。
菊まつり2024
今年も人形小路「菊まつり2024」へやって参りました。世相を反映した菊作品が毎年飾られます。
今年はどんな作品に出合えるのでしょうか。胸弾ませ順番に周ってみましょう。
壱番館では日本舞踊 京鹿子(かのこ)娘道明寺の世界が展示。
舞を舞う花子が、菊人形で表現されています。着物の部分は生の菊が使用されている為、作り置きはできず、イベント前日は徹夜で作業をされるそうです。
菊まつりをもっと楽しみたいので、会場にいるスタッフさんに作業工程を聞きました。
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①振りを想定した骨格を作ります。
②巻藁で人形の形を作ります。*簡単に見えてこの作業が一番難しく、熟練の技が必要とされます。
③すき間から菊を入れる
すき間から入れる菊は苔玉付です。使用する菊は、吉浜エリアの畑で栽培され一定の長さがあるものとなります。
菊まつり期間中、水がなくなればこの苔玉に水を与えます。
枯れてしまった場合には、束事差し替える作業が行われます。
人形の顔や手、足は外注品。
工程を知ると、作品をいろんな角度から眺めたくなり、職人技に驚かされ勉強させられます。
では、順路に従い進みましょう。
こちらは、高浜市民菊花展会場です。
会場内には、菊のカラーリング体験コーナーもございます。
白の菊が色鮮やかに変身。
カラーリングした菊を使用した大きな菊アート。
華やかな作品の数々。あなたの心に響いた作品を投票用紙に記入してくださいね。
こちらには、小学生の児童が育てた菊、園児が育てた菊、里親さんが育てた菊、愛好家の菊が並んでいます。
暑さが続くと花が咲かないといわれている中、こちらの菊 堂々たる見事な大輪を咲かせています。群を抜き圧巻。
また、1つの株から3本の茎が分かれる、熟練の技術が見受けられます。素晴らしい作品です。
色々知ると、菊まつりがより楽しい。
二番館 人形工房はこちら。
ショーウィンドウにはドラえもんやトトロが展示されていますよ。
吉浜小学校4年の児童が企画した「菊人形 よさこいソーラン」が展示。菊人形に使用する菊は6月から植えて育てたものが使用されています。
今にも動き出しそうな、力強い動きが表現されています。力作。
三番館。
吉浜細工人形 どうする家康が展示されています。
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みじかにある自然物(殻類の茎や種子・木竹の皮や実・貝がら類)を使い、細工をして人形や動物を作り飾りつけて鑑賞します。
どうする家康の衣装で使用されている材料はこちら。【夏みかんの種・ヒマラヤ杉のかさ・ナンキンハゼの実】
細工人形で使用する材料は一部購入されていますが、実際に公園や森へ行きみじかにある自然物を集められていると伺いました。小さな努力が作品の仕上がりに影響する繊細な作品です。
四番館はこちら。
吉浜細工人形の飾り場面は主として、歌舞伎の名場面や伝説・演技物等を題材にして作られています。こちらの館では、吉浜細工人形 藤井聡太八冠への道が展示。
製作には、非常に細かな作業が多く長時間を要するものが多い。使用されている材料の一覧。
プラザ前では、幼稚園と保育園の園児たちが作った「ちいかわ」の世界が広がっています。愛らしいキャラクターが5体!
大きな瞳とちょこんとした耳、モフモフの体に菊がプラスされかわいくなっています。
柳池院へ入ります。
能登半島 輪島 御陣乗太鼓は、令和6年柳池院に奉納されました。吉浜細工人形保存会の方が作成。監修は伊藤加奈子さん。
着物の柄を表現されている材料。麻縄・真珠玉・シジミ貝
六番館。
細工人形「スーパーマリオ」
七番館 宝満寺
棒縛(ぼうしばり)は、令和6年宝満寺に奉納されました。 吉浜細工人形保存会の方が作成。監修は伊藤加奈子さん。
主人の裃の柄には椿の殻を取り付けて家紋のイメージを再現されています。
八番館。伝承工房では、総竹造り臥竜(がりゅう)が展示。
平成17年まで高浜市中央公民館に収蔵展示されていました。(現在、高浜市中央公民館はすでに解体)材料はすべて竹が使用されている、立派な作品です。
吉浜細工人形 どうする家康 関ケ原の戦い
人形小路 菊まつり2024は、11月2日(土)~10日(日)まで開催されます。「人形小路」を散歩すれば、菊人形と吉浜細工人形の競演をご覧頂く事ができます。この場所でしか感じられない、特別な体験ができる期間限定のイベント。是非、お時間がある方は人形小路 菊まつりへお越しください。
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菊まつり2023
今年で15回目の開催となりました人形小路「菊まつり」。私は最終日に参りましたが、毎年イベント開催中は多くの来場者で賑わいます。
【菊まつり案内図】スタンプを集めてガラポン抽選会に参加しましょう。※6日~12日は記念品進呈
①一番館。スタンプラリーをしながら巡ります。
植木鉢が小さく見えてしまうほど、立派に成長した菊。ただただ圧巻!間近でみるとより迫力を感じます。
菊人形「静の舞」は神谷重明さん監修。
長年菊人形づくりを手がけてきた地元神明町の最後の菊師、神谷重明さんが高齢などを理由に引退されたため、こちらの菊人形「静の舞」は菊人形制作後継者制作作品となります。
9月から作品作りに取り組み、制作期間は約2ケ月。期間中は花を枯らさないように水遣りが欠かせず、開催が終わると撤去される期間限定作品です。この貴重で儚い菊人形を楽しみにされている方は多いと存じます。
②菊花展。高浜市民菊花展会場に大きなガンダムが出現!
敷地内の素敵な演出。
菊アート作品の競演!
菊の花束、100円で販売中です。
③人形工房へ入ります。
吉浜小学校4年の児童が企画した「菊人形」今年はトトロです!
この菊人形に使用する菊は、4年生が6月から植えて育てたもの。
期間中、花が枯れた場合は差し替え作業が行われます。花の管理は想像しているよりも手がかかるようです。
④三番館へ入りましょう。
2023年(令和5年)のNHK大河ドラマ どうする家康展示。
⑤四番館は、
吉浜地区の新しいキャラクター「キザえもん」。
⑥プラザ前はマリオです。
幼稚園と保育園の園児たちがスーパーマリオをテーマに頑張りました。
良く見ると、マリオが手にしているのはめしどりちゃん。高浜市ご当地キャラクターです。細部にまでこだわりがあり、面白い。
⑧六番館。
⑨七番館 宝満寺は源氏物語がテーマです。
2024年(令和6年)から放送予定のNHK大河ドラマは「光る君へ」。源氏物語の著者「紫式部」の人生を描いた物語です。
⑩八番館 伝承工房はおまんと祭。
スタンプラリーゴール地点 歌舞伎茶屋「吉貴」に到着しました。
スタンプラリー制覇!
記念品のボールペンを頂きます。ありがとうございます。
菊まつりの帰り道、高浜市で人気のケーキ屋パピヨンさん(高浜市神明町)へ立ち寄りました。四角いスポンジケーキにクリームが入っているケーキは、いつ食べても美味しい看板商品です。この時期は栗クリーム入りも販売中。
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