災害対策や街の景観をよくするため、電線地中化工事を行う街が増えています。しかし、一旦地下に埋めた電線を地上へ出したい時にはどうしたらよいのでしょう。この春、希少な工事に立ち会えました。
電線地中化とは
昨今自然災害が増えており、地震や台風で電柱が倒れる映像をニュースで見ることが増えています。それと比例して電線を地中に埋設する工事看板もよくお見掛けするようになりました。
災害に強い街づくりや電柱が無くなることで歩道が広く使用できるようになるメリットがある一方で、いくつかのデメリットも発生します。例えば、地下にある管路から電線を地上へ引き込む工程が複雑になること。
主に電線や光通信などのケーブルを地下に埋設するための専用の管です

上写真は銀座の於大通り歩道下の管路です。刈谷市中央図書館に面した歩道下の管路はもっと大きく、穴の数も多い。
経験済の電気工事屋さんは希少
電柱から電気を家に引き込む通常の「引込線工事」は電気工事屋さんを選びません。しかし、電線地中化エリアの電線引込を請け負える電気工事屋さんは限られます。なにせ電線地中化は歴史が浅い!私はこの希少な電気工事屋さんを探すのに1ヶ月かかりました。
↑地上に飛び出す電線を擬人化
引込工事の流れ
敷地に電線を引き込む工事は電気工事屋さんと中部電力さんが協力して行います。
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①電気工事屋さんに仕事依頼すると中部電力さんへ工事予約を取ってくださいます。中部電力さんの工事日は最低でも4ヶ月待ちです。
②電気工事屋さんは中部電力さんが来られる前に、敷地手前まで用意されている埋設管を掘り起こし、空配管に繋げます。
掘り当てました!
新たに空配管(電線用とネット配線用)を繋げます。
掘った穴を埋め戻します。
翌日中部電力さん登場!
歩道での作業になるため、警備員2名がマンホールの前後に立ち、歩行者を誘導します。
黄色の安全柵越しにマンホール穴を覗くと、
何か見えます、、足だ!
足の動きで、人が余裕で立てる空間で作業されていることが分かります。歩道下の空間が想像以上に広い!
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③空配管に電線を引き込むのは中部電力さんのお仕事です。
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④中部電力さんの工事が終わった後、電気工事屋さんが電線の入った配管をメーターボックスに繋げ、建物の電気関係が正常に作動するか確認して工事終了です。
工事に携わった皆様お疲れ様でした!
施工してくださったのは松島電気工事さん

会社名/ 株式会社松島電気工事
所在地/ 愛知県刈谷市大正町3丁目119
電話番号/ 0566-21-0934
今回、電線地中化エリアの電線引込工事を請け負ってくださったのは株式会社松島電気工事さんです。探すのに難儀しましたが、蓋を開けてみれば桜コンサルタント500m先のご近所様です。丁寧なお仕事をしてくださり大変助かりました。ありがとうございます!
(写真提供ご協力/黒木さん)
桜コンサルタントは刈谷郵便局本局斜め向かいの不動産屋です。刈谷市・安城市・知立市・岡崎市・高浜市・西尾市・碧南市・東浦町・大府市・豊明市・名古屋市緑区を中心とした三河エリアの不動産売買を承ります。たまに東京の不動産も仲介させていただいていますヨ。不動産のことでしたらなんでもお気軽にご相談ください!