地元の不動産屋は、マンション室内のどこが傷みやすい箇所かを知っています。その箇所を気をつけて生活していれば、将来ご自身でリフォームをされる時や、売却の際には有利になるに違いない。知っておいて損はないですよ!
マンション内で傷みやすい箇所
浴室床
一度こびりついてしまうとハウスクリーニングのプロでも落とすのが大変なのが、洗い場床の白い汚れ。これは水垢に皮脂汚れやシャンプーなどの石鹸カスが混じったもの。普段から床が白っぽくなったなと気になったら早めにお掃除しています。【発生個所】石鹸が溶けた水が溜まりやすい浴室カウンター下
カビのお掃除は擦らずに【カビ取りスプレー(ジェル)&ラップで放置】が基本です。お掃除を頑張りすぎて目地をこすり続けると、白い目地自体が擦り減って無くなります。リフォーム業者さんに依頼すれば白い目地を元に戻すことは可能です。
キッチン
レンジフード前板は高い位置にあり、意識しないと目が届かないため油ベタベタに気づきません。一年に一度の大掃除で脚立を使ってようやく掃除するころには油汚れが固くなり食器用洗剤では落ちません。マジックリンなどのアルカリ性洗剤を使用することとなり、塗装剥がれに繋がります。普段よりたまに背伸びしてベタベタしていないか触って確かめることが肝要です。
シンク内には普段よりなにも置かないことをおススメします。洗い物を溜め込まず、都度洗い、ついでにシンク内も一周洗えばぶつぶつの錆びはできません。《あるある話》クローゼットの除湿剤に溜まった水をキッチンで流すときは、時間が経つと水の付いた箇所が変色するため、終わった後は必ずシンク内一周水洗いしています。
シンク下のフロアキャビネットを開けると、変色していることがよくあります。これは物を入れる前に食器棚シートを敷くことで解決します。最初が肝心です。
フローリング
住宅床材は複層フローリングと無垢材の二種類ございます。複層フローリングは合板に薄い天然木の表面材を張ったもので、表面が剥がれると見た目が非常に悪くなります。窓を開けたままにして雨に濡れる、の繰り返しの結果です。窓の開けっぱなし絶対ダメ!
冷蔵庫から水が染み出ていることがあります。この汚れは冷蔵庫を動かさないと発見できないため、対処が難しいです。
クロス
一日中窓を閉めて、室内で洗濯物を干したり、ストーブでお湯を沸かしたりしているうちにクロスがカビて剥がれてきます。意識して換気をすれば防げます。
室内の白いクロスは子供たちの大きな画用紙。落書きを見ると微笑ましく、どんな方が住まわれていたか想像します。クロス貼替はリフォームの中でもコスパの良い(少額で大きな効果が得られる)施工なので、落書きは良い想い出になると思って笑ってすませちゃいましょう。
室内の壁がコンクリートの上に直接クロスを貼っている場合はコンクリートのクラックを拾ってクロスも割れることがございます。亀裂が気になる場合はコーキング材(ホームセンターで販売)を濡れた雑巾に少量出してクロスの亀裂部分に塗ってあげましょう。目立たなくなります。
その他
リビングに掃除機をかけていると和室の敷居に掃除機のヘッド部分が当たり、傷をつけることがございます。一度傷をつけると、和室をフローリングに変更する時くらいしか替えることができません。掃除機は優しくかけるべし。
紫外線を浴び、雨に濡れる機会が多い窓枠は劣化しやすいです。こちらも大掛かりなリノベーションをしない限りはなかなか交換できない箇所ですので、日頃のメンテナンスが大事です。雨が降りこんできたら、すぐに拭ける様に近くに乾いたぞうきんを置いておくと便利です。
人の出入りが多い箇所は足元の横木が傷つきやすいです。物を移動させるときに横木に当てないように注意します。
洗面所から浴室への段差(浴室の扉の敷居)は木製のため、水がかかったままで使用していると腐ってきます。敷居は単体で交換することが難しく、大掛かりなユニットバス交換の時くらいしかチャンスがありません。お風呂から出て体をタオルで拭く時に、ついでに敷居も拭く習慣を。