街の不動産屋は事故物件と言われる不動産とたまに出会います。一昔前は風水やお日柄(大安や仏滅)を気にされるお客様が多かったのですが、今はそれよりも[事故物件]という言葉をネットや映画でよく目にするようになりました。不動産業界にもファッション界のような流行があります。
事故物件とは
戸建・マンション・ビル・土地で過去に自殺や事件、火災などがあった場合、それは人に忌み嫌われる不動産となり得ます。少子高齢化の世の中では[誰にも気づかれない孤独死]も増えています。※シャンソン歌手・俳優の美輪明宏さんは「孤独」ではなく、「孤高死」と呼ぶことを推奨されています
県営住宅の[事故物件]活用の新聞記事に目が留まる
県営住宅では過去に入居者らが死亡したことのある事故物件の活用を進めています。
最近は事故物件に対して、柔軟な考えをされる方が増えてきたように感じます。愛知県には桶狭間など有名な合戦地が数多く存在し、それに伴い武士の霊を祀るお寺や神社も多いです。昔は落ち武者の霊ですら嫌われていたのに、ずいぶんと[事故物件]が市民権を得た様子です。映画になり、書物になり、事故物件専門不動産屋がマスコミに取り上げられたり、ツイッターで「○○で事件があった」と気軽につぶやけたりと、重苦しい空気感が薄れてきました。やみくもに怖がるより良い兆候かもしれません。