街の不動産屋は自社ホームページ以外にポータルサイトであなたへ不動産をご紹介しています。だけれども、ポータルサイトにはあまり期待しないで欲しい機能があるんです。それは支払額シミュレーション。
ポータルサイトの支払額シミュレーションとは
月々の支払額を簡単に計算してくれる機能
ポータルサイトには基本的な情報(主に物件価格)だけで、毎月の返済額などを自動計算してくれる機能があります。データ入力はゲームのように楽しくて簡単です。
支払額シミュレーションは大事なことが抜けている
不動産屋が計算する時に含める内容
希望の物件金額
お客様のお勤め先や勤続年数などをお聞きし、経験をもとに現実に近い銀行金利を算出
諸費用(登記費用・火災地震保険・仲介手数料・印紙など)
頭金の有無
借りる期間
健康診断の結果(団体信用生命保険加入できるか)
源泉徴収票の内容
車ローンが残っているか、過去にカード支払いの遅れがあるか
源泉徴収票の内容
管理費・修繕積立金・駐車場料金など
不動産屋の計算で足らないところ
検討段階の諸費用はおおよそで計算するため、金額に若干の誤差はでる。
正しい諸費用は決済日が決まってから算出できる。
ポータルサイトの入力内容
希望の物件金額
AIがたたき出した金利?(SUUMOでは0.7%と自動初期表示/変更可能)
頭金の有無
借りる期間
管理費・修繕積立金
ポータルサイト入力で足らないところ
諸費用を入力する欄が無いため、初めて不動産を購入検討される方は、物件価格の他に諸費用を用意する必要があることに気づかない。
車のローンやカードローンが住宅ローンに影響がでるかもしれないことに気づかない
健康問題で住宅ローンに影響が出るかもしれないことに気づかない
支払額シミュレーションは初心者には不向き、実は玄人向けのゲーム感覚機能
とりあえずの目安としての支払額シミュレーションなので、正確に数字が出せないのは不動産屋、ポータルサイトともに同じです。ただし、あなたが不動産を探し始めた初期に使う機能だからこそ、ポータルサイトにはいくつかの「気づき」のきっかけになって欲しいと考えます。たとえばポータルサイト入力欄に「諸費用欄」があったならば、「これなんだろう」と初心者の方は不思議に思い、手を止めます。不動産屋に具体的に質問できることが一つ増えるのです。「何が分からないのか分からない」状態から一歩先へ、そんな効果をポータルサイト支払額シミュレーションに望んでいます。
ポータルサイト支払額シミュレーションよりも地元の不動産屋を頼って欲しい
あなたご自身でポータルサイト支払額シミュレーションをしたあとに、不動産屋に出向いてプロの話を聞かれると、情報の違いに驚いてしまうことがあるかもしれません。
不動産売買には年々変わる法律や税務知識が必要になることが多々あります。ネットで事前に勉強することも良いですが、実際に不動産屋巡りをされる段階になりましたら、ぜひ不動産屋の生の声・情報を聞いてみましょう。