JR刈谷駅から西へ900m先の不動産屋【桜コンサルタント】スタッフ3名でスイーツや地域情報を日々更新しています。私たちの「目線」が、ほんのちょっとでもお役に立てたらうれしいです。

畳表替えは原田畳店(刈谷市)

刈谷市原田畳店

街の不動産屋は家に携わる多種多様なプロの方と接する機会があります。プロの方のお話は大変興味深く貴重です。桜コンサルタント近くの刈谷市大正町 原田畳店さんに話を伺いました。

原田畳店さんの場所


所在地/愛知県刈谷市大正町5-310
電話/ 0566-22-8488
原田畳店HP/ http://www7b.biglobe.ne.jp/~harada-tatami/

原田畳店外観

原田畳店さんの作業場は、スギドラッグ富士見店(2021年6月3日オープン)の北側です。私は普段、お客様宅のリフォーム・リノベーションの際には、リフォーム業者さんを通して畳表替えをお願いしているのですが、今回は直接依頼させていただきました。地元業者さんの安心感。

畳表替え後の搬入の様子

2023年4月

刈谷市原田畳店畳搬入

刈谷市原田畳店

段差解消のためのテープを畳の下に敷きます。

縁を整えて搬入終了です!

畳表替え作業手順

事前にたたみ表の種類と縁(へり)の色を決めましょう

たたみ表は材料(いぐさや和紙など)や生産地により金額が異なります。プロのアドバイスを聞かれると良いでしょう。

[たたみ表一例]い草には癒し効果(香り・クッション性・しっとり肌触り)があり、畳の上でゴロンと横になる至福の時が過ごせます。和紙には香りはありませんが、カラーの種類が豊富、ささくれ知らずです。実際に拝見させていただき、香りを嗅いだり、触らせて頂くと、より実感できます。

[縁カタログ一例]せっかく畳表替えをお願いするのですから、縁選びを愉しみましょう。キャラクターものなど遊び心のある縁も選べます。

最近縁無しの畳の需要が増えてきているけれど、、
現在、縁無し畳(琉球畳風)が流行っており、新築戸建や新築マンションで縁無し畳を拝見することが多くなりました。今でこそ「縁無し畳がオシャレ」という認識ですが、昔の縁の意味を原田さんに教えていただきますと、大変興味深いものがあります。昔の縁あり畳は、高貴な方(将軍・天皇など)が使用する畳の象徴であり、例えば呉服問屋の旦那さんの部屋は縁有り畳、使用人部屋は縁無し畳が敷かれていたそうです。本来の意味を踏まえると、「畳表替えの際の縁が必要かどうか」は気軽には聞けない内容のものだと知りました。実に興味深い。

刈谷市 畳表替えの前段階原田畳店

畳の搬出

手かき

畳を引き上げる時に使う畳屋さん専用道具[手かぎ]です。まるでフック船長の義手のよう。先端の曲がった針を畳に刺して使います。

畳の裏

畳の裏には南東や北などの方角が書かれています。畳は一見同じサイズに見えますが、実際の部屋のサイズに合わせて造られているため、パズルのように決まった位置にしか入れることができません。和室に敷く畳は通販で購入できるようなものではないのです。

刈谷市原田畳店の軽トラ

マンションの畳搬出はなかなかの力仕事です。階段で運ぶ場合は人海戦術。さあ、軽トラに落ちないように養生して載せ、作業場まで運びますよ。(晴れの日が良いですね)

いよいよ畳表替え行程へ入ります

既存の縁を外していきます。

ぺりぺりぺり・・・糸を外して既存のたたみ表もはがします。

畳の下地

畳床が現れました。(本体が藁で出来ている場合は、厚みの微調整も行えます)

畳床の上に新しいたたみ表を広げ、畳床のサイズに合わせて裁断します。

おススメくまもと畳表

青々とした芳しい香りのくまもと畳表。

角(部屋に敷く時に壁でなく内側に来る部分)もカットされました。畳の目を合わせやすくするためです。

縁幅サイズの文鎮を置いて、縫い位置が畳の目に来ているか確認をします。

たたみ表がずれないように敷針で止めます。大きな定規で各行程毎にサイズを図っている姿が印象的です。畳はサイズが非常に大事であることが分かります。

畳のミシン

畳専用ミシンで片側を縫っていきます。

まるでかんざしのような形をした待ち針。専門道具は歴史を感じる美しさ。

縫われた畳表

縫い目。

台を反転させ、もう片方も縫います。注意点はたるみを無くすこと。機械でできるのですが、人の手で引っ張る昔ながらの方法も見せてくださいました。畳床をたるませてトントン。。とたたみ表を伸ばしていきます。職人技です。

待ち針がずらりと並んだ姿が美しい。

2面縫いましたら、次は縁用ミシンに移動します。

畳縁の上に縁下紙を重ねて縫います。縁下紙は畳をより美しく仕上げる為のガイドとして、補強用の紙です。洋服の襟を縫う時と似ていますね。

縫い終わりましたら、縁下紙を折り、次に畳縁を折っていきます。

畳縁の折り目

畳縁の美しさは折り目にあり。

畳の角、大事です。

刈谷市 畳表替え原田畳店のミシン

ジグザグ縫い。

畳表替え完成!

刈谷市 畳表替え原田畳店

畳縁を2面縫って完成です!お見事!美しい畳に生まれ変わりました。

畳表替えをするのはどんな時?
昔は法事や、お孫さんが遊びに来る盆休み前や正月休み前など、家族が集まる時のおもてなしの一つとして、行われていました。畳の上で家族みんなが食事をしたり、くつろいだり、古き良き日本の暮らしがそこには見えます。現代は家族が集う機会が減り、ライフスタイルの変化で畳表替えをする機会は減りましたが、それでも畳表替えしたばかりの畳に出会うと、嬉しくなり、気持ちがしゃんとします。日本人の心、畳を未来永劫残すためにも地元の畳屋さんの存在は大事だと知りました。

畳表替えまとめ

  • サイズを毎行程確認しながら進めていく姿を拝見して、丁寧な仕事をされていると感じました。畳は少しの誤差で敷き込み時にわずかな段差ができ、ごまかしがききません。名古屋城へ納品するときは、ゼネコンさんと市職員さんの2度の検査があるくらいサイズに対して厳格だそうです。
  • 部屋へ戻すのに、どのタイミングが良いのかアドバイスいただきました。ハウスクリーニングの後が良いそう。ハウスクリーニング屋さんが窓枠サッシにたまったほこりをお掃除して落ちてきたら、と考えると確かにその通り。また、クリー二ング業者さんが畳を敷く部分も掃除してくれたらより清潔が保てます。原田畳店さん、いろいろと教えていただきましてありがとうございます!これからは畳の目利きができそう。知識が増えて嬉しいです。


  • 畳搬出、搬入時はできれば雨の日は避けたいものです。天候に合わせて迅速に動いてくださる地元畳屋さんは安心です。刈谷市の畳は原田畳店さんへ、刈谷市の不動産に関することは地元不動産屋[桜コンサルタント]へお気軽にご相談くださいませ!桜コンサルタントは刈谷郵便局本局斜め向かいの不動産屋です。

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    桜コンサルタントは、不動産売買仲介の他、資産有効活用、不動産投資、相続設計、不動産税制等のアドバイスを行うコンサルティング会社です。私は建物が好きで通りがかりに大規模修繕工事中のマンションや建設予定地を見つけましては、休日に定期的に通い、工事状況を記録・撮影しています。 不動産のご相談は多岐にわたります。特に売却の窓口は、信頼できる会社を選ぶことが大切です。桜コンサルタントはけして大きな会社ではありませんが、血の通った情のある温かい不動産屋です。あなたの大切なマイホームは私にとっても大事です。無事お住み替えが出来ますよう精一杯務めさせていただきます。

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