テレビニュースや新聞記事で日本の水道管老朽化問題をよく目にするようになりました。私たちの身近な所で行われている水道管更生工事。「どんな管が地中に埋まっているの?」「なにが問題なの?」を、ご一緒に考えましょう。
2024年度水道料金事情
愛知県内の複数の市で水道料金値上げが行われるニュースを頻繁に耳にします。人口減少による収入減、水道管の老朽化、耐震化。数々の問題を解決するために必要な値上げです。
岡崎市は2025年10月より水道料金値上げの方針です。
豊田市は2024年度から2026年度の3年間、水道料金等を改定します。
2023年4月1日から下水道使用料を改定。
西尾市は2025年10月分から値上げする方針を明らかにしました。値上げ率は平均15%。
安城市は2025年4月1日より下水道使用料の改定が行われます。※基本使用料を1ヶ月250円(税抜)値上げ
名古屋市は料金改定に向けた手続きを進め、2025年10月分から値上げする方針です。
大府市は下水道事業の経営の健全化を図るため、2022年10月、2025年4月の2段階で下水道使用料を改定します。
2025年6月1日に水道料金を平均20.4%増額する内容の条例改正議案を議会に提出中です。
常滑市は水道料金を2025年4月1日から値上げします。
今のところ改定予定はありませんが、将来的には議題に上がるかもしれません。※各市役所水道課にて電話確認済
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愛知県はもともと水道料金が低いため、値上げしたとしても全国的にみればまだ低価格です。震災時でも蛇口をひねれば清潔な水が届くライフラインを確保するために必要な負担と考えます。
今後、あなたの家の前面道路で水道管更新工事が行われたならば、それはとてもありがたいことです。
↑ヤマタノオロチの如く暴れる古(いにしえ)の水道管を鎮める現場作業員さんをイメージ(^_^;)
> クリオ刈谷セントラルマークス
> プレサンスロジェ刈谷CL
> エルグランデ高松公園
2023年度 下水道管事情
2023年11月23日付中日新聞で気になる記事を見つけました。
西尾市上下水道事業審議会が市長へ「西尾市 水道料金15%値上げが必要」と意見を述べたとのこと。
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~水道料金15%値上げすべき理由~
市内に埋まる水道管路の約25%が法定耐用年数の40年を超えた「老朽管」。水の安定供給を維持するため、これまで以上に管路更新を進める必要があり、そのための財源確保が急務。
これは西尾市だけの問題ではありません。全国で同じ問題が起こっています。
下水道管は普段見えない地下にあるため、どれほど緊急性を要しているか、そしてどれほどの投資額が必要か分かりづらい一面があります。(新聞記事では西尾市は年間約20億円必要)
老朽管とは
2023年10月アピタ刈谷店の買い物帰りに老朽管を見る機会がありました。嬉しい~
本管から各私有地へ分配するための下水道管更生(交換)工事をしているところです。
作業員さんが小柄な女性であることにまず感動。真摯に穴を掘っている後ろ姿に勇気づけられます。ありがとうございます。
古い管から新しい管へ。最も新しい管の素材は塩ビ(ポリ塩化ビニル)です。普段、不動産屋は新築戸建の現場で見慣れています。
私が驚いたのは、掘り起こされた管の素材です。
市に撮影許可を取っている間に壊されてしまいましたが、土管(どかん)です。
夏に常滑市へ遊びに行った時のことを思い出します。これが2023年10月の今の今まで使用されていた下水道管とは!
今まで鋼管は見たことがありましたが、土管は初めてです。しかもJR刈谷駅周辺の繁華街で。
同じくアピタ刈谷店北側のアクアモールにて。下水道管長寿命化対策工事の様子です。
問題に直結する水道料金
令和元年12月に刈谷市が市民に配ったアンケート用紙の一部をご覧ください。※令和元年の水道料金です
西尾市の水道料金の記載はありませんが、水道料金15%UPした場合の参考になるでしょうか。
老朽化問題まとめ
2023年後半に入り、刈谷市で散歩をしていると頻繁に「下水道管更生工事」に出会います。今のところ水道料金値上げの話は聞いていません。ありがたいことです。
物価高騰がニュースになっている今、私たちは安定した老後を迎えるために自己防衛が必要です。
もしあなたがご事情なく賃貸にお住いでしたら、お早めにご自身の住まいを準備されることをおすすめします。不動産売買のタイミングは人生の節目にやってきます。その節目にお声掛けくださいましたら幸いです。
桜コンサルタントは刈谷郵便局本局斜め向かいの不動産屋です。刈谷市・安城市・知立市・岡崎市・高浜市・西尾市・碧南市・東浦町・大府市・豊明市・名古屋市緑区を中心とした三河エリアの不動産売買を承ります。たまに東京の不動産も仲介させていただいていますヨ。不動産のことでしたらなんでもお気軽にご相談ください!