親の老いを年々感じるようになってきた今日この頃。いざ「介護」が必要になった時に慌てないように、桜コンサルタントのご近所様[人生の旅人ライフトラベラーしんちゃん]に介護実体験を学びます。
人生の旅人 ライフトラベラーしんちゃんとは
桜コンサルタント事務所の近所にお住いのしんちゃんさん。大手企業定年退職後、地域とのつながりを大事にして日々活動されています。人生の先輩として私がまだ見ぬ世界を教えてくれる方です。今回はお父様の介護体験談をお聞きしました。
「本が一冊書けそうだね」と知人に言われるような波乱万丈な人生を駆け足で走りぬけ、あっという間に還暦を迎えました。半生を振り返った時に脳裏に浮かぶのは、大変な時に出会った人たちのこと。どんなに心強かったことか!人との出会いが新しい世界の扉を開くことを知りました。
2021年は一人で育て上げた息子がとうとう結婚。息子が巣立ってヤレヤレと思ったのも束の間で、今度は親父の介護が待っていました。子として最後の役目を果たします。
まえがき
多くの人がいつかは親のこと、自分のこととして関わることになる「介護」。「介護保険」、「介護サービス」という言葉は聞いたことがあっても、その内容となるとイマイチわからない。
自治体で入手できる冊子や関連雑誌には基本的な情報が羅列しているだけで、読んだだけではスーっと腹落ちしない。
きっと介護って経験しないと分からないことが沢山あるんだろうな。
利用できるサービスを探す
頼れる地域包括支援センター
介護、介護予防をはじめ地域の高齢者が生活してくうえで抱えている困り事や悩み事について相談にのってくれたり、必要な支援につなげてくれるとってもありがたいところです。
《参考サイト》
■地域包括支援センターの一覧
地域包括支援センターを利用する時のしんちゃん’sアドバイス
「まだ自立しているから」、「元気だから」と地域包括支援センターの門を叩くことを遠慮しても何の得にもなりません。
日常生活で「おや?いつもと違う」と感じたら、とにかく早めに地域包括支援センターとの接点を持つことをお勧めします。その後の展開、いろいろな場面で「早く連絡しておいてよかった~!!」と思えることが必ずあります。
もし地域包括支援センターが対応できない場合でも、困り事や悩み事の内容に相応しい相談先へ必ずつないでくれます。
お世話になる介護老人福祉施設を探す
別名「特別養護老人ホーム」とも呼ばれ、常に介護が必要な人を対象にした施設。日常生活上の介護や健康管理をしてくれるところを探します。
《参考サイト》刈谷市の介護の相談窓口
■介護について知る【ハートページナビ 刈谷市版】
特別養護老人ホームのタイプは2つ!
従来型は各居室が廊下に面しており、利用者同士の顔を合わせる機会が少ない造りです。また、多床室(相部屋)においては一人一人の生活空間を簡易間仕切りで区切っているだけなので、音や匂い、人の気配を感じます。
プライバシー保護に欠けるが、費用面で助かる。
ユニット型は各部屋がリビングなどの共用スペースに面している為、利用者同士の交流がしやすいのが特徴です。完全個室のためプライバシーは守られます。
費用面の負担が大きい。
従来型施設を見学して不便に感じたこと
私が見学したのは従来型施設。そこでは多床室(相部屋)にテレビの持ち込みはできないと説明を受けました。(※ちなみに個室はテレビ持ち込み可)今まで自由に楽しんでいたテレビが無くなるだなんて。。。入所1日目にして一気に不便さを感じるのではないでしょうか。
共用スペースにテレビは用意されていますが、他の方と申し合わせての視聴は煩わしく感じるかもしれません。
ケアプラン
介護施設で働く「介護支援専門員」さん。別名「ケアマネジャー」といえばご存じの方もいらっしゃると思います。利用者と介護サービス提供事業者の間に立って利用者に適したケアプランを作成したり、連絡調整をしてくれる人のことです。
《参考サイト》刈谷市の介護の相談窓口
■介護について知る【ハートページナビ 刈谷市版】
ケアマネジャーの登場時期はケースバイケース
介護サービスを受ける入り口で「何でも相談できるスーパーサポーター」といったイメージを抱きがちですが、施設サービスを利用する場合は「介護保険施設との契約」が先行です。その後の登場となる場合もあります。
しんちゃん’s失敗談
父は地域包括支援センターとの接点が全くない状態で入院(病院での治療開始)したため、退院後の入所相談は「病院内のソーシャルワーカー」が担当してくれました。周囲からは「ケアマネさんに相談してみたら・・・」と言われることが度々ありましたが、
理由は、医療情報の把握ができないケアマネさんは適切な施設検討が難しいからとのこと。
介護にかかるお金の話

「どの程度の介護が必要か?」「どこで介護サービスを受けるか?」「どのような介護サービスを受けたいか?」には、必ずお金の話が付いて回ります。
我が家の自己負担額シミュレーション(預貯金取り崩し額)は以下の通り。
特別養護老人ホーム利用の場合 | 5万円/月×12か月=60万円/年 |
有料老人ホーム利用の場合 | 10万円/月×12か月=120万円/年 |
特別養護老人ホームは待機者が多数(数十人~百人レベル)のため、父の退院時期に合わせて入所できる目途が立ちません。結局、有料老人ホームの利用を余儀なくされました。「案外かかるもんだなー」と、経済的負担を実感。
残念だった自己負担軽減制度
利用者の収入、預貯金額により自己負担が軽減される制度があります。父は年金収入で該当するも、幸か不幸か預貯金額が500万円超だったため軽減対象にはなりませんでした。
因みに、預貯金については預金通帳等による確認を求められるケースもあるようですよ。
あとがき
私の実体験をとおして学習したことで、あなたの介護知識の隙間を少しでも埋められましたら嬉しいです。これから先、同じ経験をする人たちの一助になれば、我が家の失敗も無駄ではなくなると・・・。
桜コンサルタントは刈谷郵便局本局斜め向かいの不動産屋です。刈谷市・安城市・知立市・岡崎市・高浜市・西尾市・碧南市・東浦町・大府市・豊明市・名古屋市緑区を中心とした三河エリアの不動産売買を承ります。たまに東京の不動産も仲介させていただいていますヨ。不動産のことでしたらなんでもお気軽にご相談ください!