親子間売買の住宅ローンは難しい

「子に家を売りたい」という親御さんからご相談を承りました。日本の金融機関の考え方は「親から子へ不動産を譲る」が一般的で、「売る」に対しては手厳しいです。親子間売買（親族間売買）についてお調べしました。

親が子へ実家を「売る」理由

■自分の住宅ローンを完済したい
■売却後もそのまま住み続けたい
■家族の想い出が沢山詰まった家を第三者に手渡したくない
■老後の生活費が欲しい
■介護サービス付き高齢者向け住宅への入居費の足しにしたい

親御さんの強いお気持ちとお子様の優しいお気持ちが合致した時に親子間売買の話が出ます。

ご実家を購入できるだけの現金をお子様がお持ちでしたら購入までの道のりは難しくないのですが、住宅ローンを組むとなるといくつかの壁を乗り越えなくてはなりません。

住宅ローンを組む準備

お子様が住宅ローンを組むに当たり、不動産屋の介入が必要になります。なぜならば住宅ローンを利用するには、金融機関へ「不動産屋が作製する売買契約書・重要事項説明書」の提出が必須だからです。

不動産屋と相談して売買価格を決める

売買価格次第では税務署から「みなし贈与」とみなされることがあります。そうならないように市場価格での取引が肝要です。

金融機関を探す

私が実際に親子間売買（親族間売買）の案件で住宅ローンを組める金融機関を探した時の各金融機関の反応は以下の通りです。

子の属性によっては住宅ローンが組めそうな金融機関は、フラットと名古屋銀行でした。しかし条件はなかなかに厳しい！

一部現金をご用意できる方は百五銀行が現実的な感じがします。

税制面での取り扱い

親子間売買・親族間売買をするにあたり、税制上知っておいた方が良いのは以下の2点です。

■親・・・3000万円の譲渡所得の控除がつかえない。利益が発生して譲渡所得税が発生する可能性が高い。
■子・・・親族間の売買では住宅ローン控除は対象外。

親子間売買の感想

金融機関は親子間売買（親族間売買）に消極的です。しかし、お子様の属性が良ければ可能性はございます。検討されているあなた、どうぞご相談くださいませ。

そして現金でご実家を購入できる資金をお持ちのあなた、親子間であっても契約書類は作製されたほうが安心です。売る方と買う方がすでに決まっているお取引も別途対応しております。どうぞご相談ください。

桜コンサルタントは刈谷郵便局本局斜め向かいの不動産屋です。刈谷市・安城市・知立市・岡崎市・高浜市・西尾市・碧南市・東浦町・大府市・豊明市・名古屋市緑区を中心とした三河エリアの不動産売買を承ります。たまに東京の不動産も仲介させていただいていますヨ。不動産のことでしたらなんでもお気軽にご相談ください！

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