耳が幸せ！名古屋市美術館『ゴッホ展』音声ガイド鈴木拡樹さん

刈谷市から電車・地下鉄乗り継ぎ31分+お散歩で到着する［名古屋市］美術館で俳優［鈴木拡樹さん］が音声ガイドを務めている展示会があると聞きつけ、さっそく行ってきました。『ゴッホ展～響きあうヘレーネとフィンセント～』。あの名作「ひまわり」を描いたオランダの画家【ゴッホ】と個人収集家の【ヘレーネ】にまつわる、類まれなる逸話を素晴らしい音声ガイドと共にお楽しみください。

鈴木拡樹さんの声が待っている！名古屋市美術館へ行こう

所在地/　愛知県名古屋市中区栄２丁目１７−２５ 芸術と科学の杜・白川公園内

JR刈谷駅からJR金山駅まで420円、JR金山駅から地下鉄名城線矢場町駅乗り換えで210円。矢場町駅からは白川公園まで歩きます。

平日の10時30分頃に到着した白川公園は、人もまばらでゆったりとした時間が流れています。

敷地内には美術館の他に名古屋市科学館・プラネタリウムもある広大な白川公園です。※科学館に置かれているペアガラスの防音効果実験装置が好き

すずめがチュンチュン水遊び。

コロナ禍開催のため、「ゴッホ展」は前売り券を発売初日に購入しました！時間制です。

美術館前では「〇時〇分から〇時〇分までのチケットをお持ちの方～」とスタッフさんたちが誘導されています。（数に余裕があれば当日販売有）

俳優　鈴木拡樹さんとご対面！

『ゴッホ展』入館料は平日1,900円（土日2,000円）です。そしてお目当ての音声ガイドは別売り600円。音声マークがついている絵で音声ガイドが聞けるそう。全部の絵ではないのですね！そしてあなたは2.5次元俳優の頂点に君臨する［鈴木拡樹（すずきひろき）さん］をご存知でしょうか。最近は舞台だけでなく、地上波や映画にも出演されていますが、素晴らしい演技をされる俳優さんです。

音声ガイドは鈴木拡樹さんと女優の浜辺美波さんの2人で行われています。

いよいよゴッホの絵とご対面！

「ゴッホ展」は撮影できないため、音声ガイドを思い出しながら頂いたリーフレットでご紹介します。（多少の解釈間違いはお許しください！）ゴッホは画家となって3年間は鉛筆デッサン（素描）を描き続けました。モデルは農夫たちで、影の中に少し光が当たっているような暗い絵ばかりです。

「デッサンは種まき。油絵は収穫。」とはゴッホの言葉。短い画家人生の中で途中から色彩豊かで滋味深い絵に変わってゆきます。今回の展覧会でラスボス的な「糸杉」はゴッホが自殺する前に描いた絵だそうで、月の光と糸杉の美しい色重ねに魅了されます。

「黄色い家」の絵はゴッホが画家仲間を15人呼び、共同生活をしながら絵を描こうと用意した家です。（手塚治虫さんが住んでいたトキワ荘に近いでしょうか）

ただし、実際には一人しか来ず、その一人にもゴッホの絵を批判され、その後精神を病んだゴッホは自分の耳を切り落とします。ぎゃっ、苦手な話。。

個人収集家のヘレーネ

リーフレットに掲載されている白黒写真の女性は個人収集家「ヘレーネ」です。「ゴッホ展の副題～響きあう魂　ヘレーネとフィンセント～とは収集家とゴッホ（本名フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ）のこと。

作品を保管する収集家や家族が居なければ画家は後世まで絵を残せませんから、お互いに大事な存在です。今回の展示ではヘレーネが購入した1枚1枚の絵の当時の価格も公開されており、ものすごおおおおおい莫大なお金を使われていることが分かります。「自身が認めた素晴らしい絵画を収集し、美術館を造って後世に残したい。」という火傷するくらい熱い気持ちは、彼女が使った総額でも十二分に伝わってきます。

10年に一度のペースで訪れる大恐慌でご主人の事業が傾きかけたこともあったそうです。（私たちもリーマンショックから10年過ぎてコロナ禍を迎えています。だいたい10年単位で困難はやってくるものだとヘレーネさんの年表を見て確信）大変な時にも情熱を持ち続けた彼女が居たからこそ、2022年名古屋市美術館で「ゴッホ展」が開催されています。帰り際に社長へ「ヘレーネさんのようになりたい！」と言うと、かなりドン引きされました。えっ何か伝わり方が違ったかも？？お金の使い方じゃあなくて情熱を持ち続けるという意味ですよ！

今回ゴッホ展で一番気に入った絵は「レモンの籠と瓶」です。ほぼ黄色一色の絵ですが、実は近くで見ると赤い線でレモンや籠の輪郭線を描いています。それがとても面白い。ヘレーネさんが残した手紙には、「ゴッホのレモンの絵の横に本物のレモンを（頭の中で）置いた時、この絵が現実とどれ程異なっているかを感じるのです。」とあります。ちょうど父が送ってくれたレモンがあったので並べてみました。ますます面白い。

いろんな黄色をレモンの絵で学んだゴッホは、のちに名作「ひまわり」を描くことになります。面白いが3つもあって素晴らしい。

音声ガイド鈴木拡樹さんの感想

俳優鈴木拡樹として読む文章と、ゴッホ役で語る台詞の滑舌が違い過ぎます。本当に鈴木さんという俳優は役に入ると癖や人格すら変わってしまうのだなあ。素はとても真面目で類をみない努力家で、そして静かな人。鈴木さんの出演舞台DVDは数多く所有しています。体の部位をほとんど持ち合わせない状態から、徐々に部位が集まる［舞台どろろ］主人公や、若人から老人になるまでを演じる［舞台幻の城］［舞台マルガリータ］は彼の努力の賜物で素晴らしい人間の経年変化を観られます。今回の素の舌足らずな声は普段そう聞く機会はなく、ファンにとって貴重な時間でした。企画して下さった方ありがとうございます。女優の浜辺美波さんの語りは聞きやすく、大変お上手ですよ。

ゴッホ展の記念品

私は缶バッチ2つ、社長はサクマドロップ缶（シナモンロール×ゴッホ展コラボ商品）を購入しました。あえてのシナモンロールコラボ商品を選んだのは娘にゴッホの糸杉の絵を説明するのに分かりやすいだろう、とのこと。期待通り、娘に大うけでした。ゴッホ展では子供に博学を身につけさせたい、本物が分かる子に育って欲しいと願うママさんの姿もありました。どこの親も考えることは大なり小なり同じです。

名古屋市美術館の帰りはタイランド料理 サワデーすみ芳栄店でランチ

所在地/　 愛知県名古屋市中区栄３丁目９−３０ 柘植ビル 2F
電話番号/　 050-5485-6236

美術館で3時間ゴッホ展を堪能した私と社長はお腹が減り、ランチ探しを始めました。街の中を練り歩き、名古屋市美術館より550m先のタイランド料理 サワデーすみ芳栄店へ。

こじんまりとした清潔感のある店内に入ると、美味しい匂いが漂っています。匂いが美味しいだなんて、もう絶対美味しいお店に違いない。

私はランチセットタイ風パスタパッタイ1,000円を注文。社長はナンバー1人気2色カレー1,200円を注文しました。

きっと何を食べても美味しいお店です。隣の席に座っていた方もトムヤムラーメンを召し上がる度に「美味しい美味しい」。皆で「美味しい」を合唱するお店ってすごいです。

お酢とナンプラーも美味しい。

「とおっても美味しかったです！」と、お店の方に感謝の気持ちを伝えて帰りました。機会があれば次は娘を連れていきます！

娘へのお土産はJR金山駅構内にあるパン屋さんのスイーツ系パン。帰宅した娘に夫婦二人でゴッホのこと、絵のこと、ヘレーネさんのこと、美味しいタイ料理屋さんがあったことを、パンをおやつにして話します。名画「ひまわり」を描く画家ゴッホのよもや話に娘が興味を持ってくれて嬉しい日。

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